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感謝の気持ち



まだヨガに出会う前の10代のころ

 

わたしはとても傲慢で、過剰な自意識を持て余し、いつも緊張していて

状況に対しては不平不満ばかりで、怒りに満ちていました。

 

この心が苦しくて苦しくて辛いのに

でも自分の中のことだから、どこへ逃げたとしても離れられない。

 

どうしたら楽になれるのかを探す日々でした。

 

 

 

怒りに満ちて、周囲にも反発することが多い中で

「この人は凄い人だなぁ」と素直に感じられる人がいました。

 

その人は高い立場にいる人だけど

いつも頭を下げて目の前の人を敬い

心を込めた挨拶をして

励ましの言葉をかけていかれるのでした。

 

偉そうな人はたくさんいるけれど、

本当に偉い人というのはこういう人のことなんだと思いました。

見ていて心が晴れ晴れとする感覚がありました。

 

どうしたらこの様な心持になれるんだろう?

 

あるとき誰かが質問をして

「どうしてそのような振る舞いができるのですか?」

 

「うーん。私はより深く感謝を感じるからだと思います。」

 

その言葉を聞いたときに、自分の目の前を圧迫していた壁が崩れ落ちるのを見ました。

ガラガラと音を立てて、砂煙ののちに

あ、空が見えた・・

 

自分でもびっくりするくらいの大粒の涙が

ボロボロと溢れ出て、そして気づくことができました。

 

わたしに無かったのは感謝できる心だったんだ。。

 

与えられたものや、在るものには、当然だと傲慢に振る舞い

無いものについては、不平不満と怒りをぶつけていた。。

 

探していた答えが1つ見つかった安堵感と浄化の涙は

心と体のつかえが取れて、とても気持ちの良いものでした。

 

 

しかも感謝には、深さがあるそうだ。

感謝の深い人は人間が深いんだなぁ。

 

感謝の凄さを教わった10代の出来事でした。

 

 

 

先月30日で退位された、上皇さま上皇后さま。

画面で拝見するお姿からも同じことを感じていました。

 

 

天皇陛下としての最後の言葉

 

「天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは幸せなことでした。

象徴としての私を受け入れ支えてくれた国民に、心から感謝します。

 

明日から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、

ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。」

 

 

わたし・・何もしていないですが、、

感謝を頂き、涙が出ていました。

 

権威、制度、地位、立場にではなく

人としての心の深さに、自然と尊敬の気持ちを抱くのだと思います。

 

 

そして多くの人の苦しみを見て、感じてきた方たちの

深い祈りの力のお蔭で、なんとか今日保ってこられたのだと感じました。

祈りに、守られていたんだ。

 

本当に、ありがとうございました。

 

 

その時代を生きた人たちが少なくなる中で

自分たちが「どうしたいのか」の意図を強めて

当たり前の日常を保つ祈りに変えたいと思いました。