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貴婦人と一角獣






国立新美術館に、フランスからやってきた謎の多い美しいタピスリー(つづれ織り)を見に行ってきました。
タペストリーと言った方がわたしたちには馴染みがありますが、フランス語ではタピスリーだそう。
中世フランドル地方で盛んだった毛織物の技術と、パリの美の職人の絵による超大作!
このころの絵描きはアーティストではなく「職人」だったため、作者の名前が一切表に出ていないというのが新たに知ったことで、
謎の気配を彩る一つの要因にもなっている気がします。


一辺が3〜4mはあるタピスリーが6枚一挙に飾られた空間は静かな迫力に満ちていて、美術館でのマナーを承知しながらも
心が躍る気持ちを小声で伝えあわずにはいられない状態でした。一枚一枚が小宇宙。
そんな人々の興奮もゆっくりと落ち着かせる力の源は6枚のタピスリーで、緻密に根気よく織られた一つ一つの織目から連想される
膨大な時間の厚みと、タピスリーが経た500年の時が浮つく心を鎮めます。


面白いのが、タピスリーのテーマが6つの感覚を表しているという仮説で
「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と、「我が唯一の望み」と書かれた6枚目を五感を統べる「第六感」としての心、知性、精神と位置づけたこと。
(でも本当のことはわからないのですが)


ヨガの8段階の5〜7みたいで面白い。
東洋思想の特徴なのだと思い込んでいたけど違うのか、それともどこかで交わったのか。
同時代の背景を伝えるセクションに、家の紋章や家訓を表したタピスリーがあり、
その家訓が「黄金の中庸」(!!)だったことにもびっくりでした。
西洋にも中庸を良しとする考え方があったかと。




色々と愉しめる展覧会でした♪







安曇野



安曇野へ行ってきました。


 
到着しての腹ごしらえに、穂高神社の敷地内にある「とりい」というお蕎麦屋さんに入ってみたらとても良かった♪ 
古道具を使用した店内の雰囲気も良く、お店の方も気さくに話してくれて、お蕎麦の味とともに旅の楽しさを味わうことができました。
セットにもできる「そばもち」も絶品◎切り干し大根の梅酢和えが美味しくて、つくり方を教えて頂きました。手作りのマクロビおやつも買いです。



駅前にレンタサイクルがあったので、チェックインの時間まで近場を散策することにして、「わさび農場」へ。
久しぶりの自転車でしたが無事に乗ることができて良かった(笑)
ものすごいスピードがでてびっくりですが、風を切る感覚は快感です。



わさび農場の広い敷地内にはこんなに美しい川が!清流の水底にたゆたう水草。
イギリスの田舎にありそうな風景でした〜。うっとり。

地下から湧き出る水で育てているそう。とても冷たくてキレイな水。
のんびりしていると、すぐ後ろの山で轟音が轟いた後、もしかして雨の音?!とにわかには信じられないような凄まじい音が迫ってきました。
ぎりぎりで屋根の下に滑り込みしばしの雨宿り。ほどなくして雨のカーテンは通り過ぎたのでした。



タクシーの運転手さんの身の上話に相槌を打ちながらやってきた山の中。
お世話になったのは、こんな気持ちの良い自然と共存したところ。

建物内も空気がキレイで清々しい。



一日二食のごはんはマクロビオティックをベースにした玄米菜食。
消化に良いもちもちの酵素玄米や、エネルギーに満ち満ちた野菜は薄味が美味しい。

素材ごとに別々に下ごしらえや味付けがされていて、時間と手間を惜しまない心のこもったごはん。
全部にありがとうの気持ちを込めて、「いただきます」と「ごちそうさま」。

つくる人が変わるとまた違った雰囲気と味に。

植物性だけでも結構ボリュームがあります。

砂糖、卵、乳製品を使わず野菜や果物をベースにしたスイーツ。

脂っこいものがないので消化がスムーズ◎食器洗いでも洗剤が必要なくて気持ちが良かった。

こちらは今が山菜やいちごの季節で、ウドやワラビやフキなど芽吹きの春を二度堪能することができました。


こんな面白い小屋も。


鳥の声も虫の声もみんなで大合唱。こちらの森はなんだか明るいです。

また来年も行くことになりそうです。





水無月(みなづき)






梅雨入りしたとはいえ雨のない日が続き、紫陽花から「喉がカラカラ!水が欲しい〜!」と聞こえてくる気がします。
ムシムシ&ジメジメして、低気圧の重たさがどんより圧し掛かるイメージの梅雨はどこへやらですが、きっとこれからでしょうね。


そんなちょっと身構えてしまう「梅雨の時期」ですが、季節を迎えるにあたって気候に調和して健やかに過ごすための身支度を整えていると、
雨や湿度を悪者にしない心持でいられます。
今この時にしか出会えない季節を存分に味わえるように、心と身体の準備をしましょう。
ヨガクラスでは、自律神経の変調を防いで気持ちもスッキリさせて、体内にこもる熱を外に出すように導きます。
暑い時には汗をかく!これはとても自然なことです◎


[自然のリズムと調和する]

 5日 芒種
 9日 新月
11日 入梅
21日 夏至
23日 満月


旬の野菜  ピーマン / パプリカ / ルッコラ / いんげん / みょうが / 青山椒 / しそ / らっきょう / じゅんさい





皆さんがヨガの時間に自分と対話している様子を伺うことは、とても愉しいです。
「肩甲骨を動かした後、その場所の細胞がウヒャヒャッと喜んでいるのがわかる」
「アサナをキープしている時に集まっていた背中の筋肉が、シャバアサナでいっきにほどけて、筋肉がザワザワしながら解散して緩んでいく」
「今までお風呂やサウナなどで外から身体を温めることしか考えていなかったけど、自分の中から熱を生み出す感覚に驚いた」
「立つという感覚が変わった。今までちゃんと立っていなかったんだなぁと分かった。」
Nさんは最近あらたな筋肉がお尻の上部に育ってきたようで、「その筋肉の存在がモモの後ろからお尻までを引き上げてくれるのがわかり、前屈も深まった!」と。これからも育てていくとのこと^^


なんとなくの感覚を言葉にして現実化することはとても意味のあることで、みなさん自分自身に起こることをしっかりと意識化できている様子が素晴らしいです。ヨガにおいて上達するとは、難しいアサナができることではなく、「身体の声を素直に聞けること」「意識や呼吸と身体が真の自分と繋がっている」ことで、自分の内側で心身のコミュニケーションを高める練習なのですから。


身体の声を聴いて感受性に磨きをかけ、潜在意識から心の声を聴いて、その奥にある喜びのエネルギーを放射して生きる♪